サジオモダカ

サジオモダカ

北海道、本州北部、シベリア、朝鮮半島、中国北部、モンゴルに分布する多年草で、浅い水中に生えます。根茎は短く、匙の形をし、長い柄のある葉は根元から叢生しています。7~8月、長く伸ばした花茎の先に、白く小さな花を輪生状総状花序に多数つけます。クワイと同じオモダカ科の植物で、野生もありますが、薬用には田んぼで栽培されたものを用います。

学名

Alisma plantago-aquatica var. orientale

科名

オモダカ科

生薬名

沢瀉(タクシャ)

漢方

利尿、止渇に。沢瀉湯、五苓散

利用部位

塊茎

利用法

11月頃、塊根を堀りあげ、細根を取り除き、外皮を薄く剥ぎ取り、日干しにして用います。
沢瀉は単味では用いず、漢方処方に応用されます。

効能

エキスに尿毒症の緩和、肝脂肪の蓄積抑制の作用があり利尿、止渇、駆水薬として、頻尿、めまい、口渇に。

成分

トリテルペノイド⇒アリソールA,B 
その他⇒レシチン、カリウム酸、アミノ酸、ビタミン類、多量のデンプン

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


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