シオン

シオン

本州中国地方、九州および朝鮮半島、中国東北部、北部、アムール、ウスリー、モンゴル、シベリア東部に分布する。日当たりのよい山地高原などに生える多年草。
古くに渡来し平安時代には観賞用として栽培されていた。朝鮮半島では若芽を野菜として食している
また観賞用に花壇や鉢植えにして楽しまれる。 草丈1,5~2m位。根生葉はそう生しヘラ状長楕円形、鈍頭で花時期には枯れてない。茎葉は互生し卵形~長楕円形。花は初秋。上部で分枝し多数の淡紫色頭花を散房花序に付ける。

学名

Aster tataricus

科名

キク科

生薬名

紫苑(シオン)

漢方

「射干麻黄湯」(ヤカンマオウトウ)、杏蘇散(キョウソサン)

利用部位

根と根茎

利用法

根と根茎を10~11月に堀り上げ、土を洗い落とし日干しにして使用。鎮咳、去痰に紫苑1日量3~10gを300mlの水を加え3分の1量になるまで煎じつめたものを3回に分け服用する。

効能

鎮咳、去痰、利尿

成分

シオンサポニン、シオノン、フリーデリン、エピフリーデリノール、クエルセチン、ラクノフィロール、アネトール

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


お問い合わせフォーム