グリーンハウス通信一覧

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2023年 グリーンハウス通信

ブラッドオレンジの木の剪定

2023/12/27

 園にあるブラッドオレンジの木は60年ほど前に、久内清孝先生が種を入手して実生から育てたものです。 

樹高は6mほどになっており毎年沢山の実を生らせますが、そのほとんどは熟したころに鳥が食べにやってきます。 

樹高を低くする為に、昨年度は北側の枝を切りました。今年は南側のまだ高い枝を剪定しました。 

ブラッドオレンジの赤い果肉は、「アントシアニン」と呼ばれる色素で、柑橘類では唯一、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含んでいます。熟していくと赤みが増すそうです。

クリスマスリース作り

2023/12/21

 薬草園にある木の枝を使用してクリスマスリースを作りました。この時期になると枝を剪定するのでその時に出た枝で作ります。 

クズの蔓で土台を作り、ツリージャーマンダー、ローズマリー、サントリナ、ニオイヒバ、ローズヒップなどのハーブを差して作りました。

ヒョウタンの加工

2023/11/16

 薬草園では有用植物も栽培しています。その一つ、ヒョウタンを今回はご紹介します。

ヒョウタンは一年生のつる植物で、古くから栽培されてきました。
果実の中身を取り除き乾燥させたものを、酒器や容器などの工芸品として加工し、また「無病息災」「子孫繁栄」など縁起物としてお守りや厄除けなどに使われてきました。
今でもヒョウタンをモチーフとしたお守りが神社などで売られています。

ヒョウタンはかんぴょうの原料のユウガオの変種です。ヒョウタンの果実は毒性もありとても苦いため食用としません。
例外として、観賞用としても栽培される小型のセンナリヒョウタンは、実が若いうちには食用が可能なため煮物や漬物などにして食べられています。

芝の種蒔き

2023/10/02

 芝生は多年草ですが、冬には地上部が枯れてしまいます。芝生を一年中緑に保つために、冬芝の種を蒔きました。

今回蒔いた芝の種は2種類で、寒冷地用の為日本の冬にも緑を保ちます。

芝には日本芝と西洋芝があり、薬草園ではティフトンという種類の西洋芝を使用しています。
日本芝より柔らかくて密度が高く、踏まれても丈夫なため、ゴルフ場やサッカーグラウンドなどでよく使用されているそうです。

ティフトン芝は生育が早い為、刈る頻度も多くなります。なので薬草園では温室横に自動芝刈り機を導入しています。(以前、導入したときにグリーンハウス通信でもお伝えしました。) 

皆さん芝地に入りにくいという方もいらっしゃると思いますが、踏まれても丈夫なので遠慮なさらずに薬草園にどしどしお越しください。 

ティーツリーオイルの採取

2023/09/13

 台風の時期になる前にティーツリーの上部の枝を切りました。ティーツリーは強風が吹くと、枝が幹の所から折れてしまいます。 

あまり樹高が高くなると幹が裂けてしまいますので、毎年上部の枝を剪定します。しかし、来年度の花芽も切ってしまうので、枝を選びながらの剪定です。

剪定した枝からティーツリーオイルを採取しました。

柚子胡椒作り

2023/08/31

イッサイユズの実と、トウガラシで柚子胡椒を作りました。
ユズの実が青く、トウガラシも熟して赤くなる前に柚子胡椒を作ります。

材料(目安となりますので分量は調節してください。)

青柚子の皮    約10個分(約80g)
青唐辛子    80g
塩       35g(ゆずの皮と青唐辛子を合わせた分量の20%)
冷蔵庫で1週間ほど寝かせ味をなじませてください。
賞味期限は1~2か月ほど。
長期の保存する場合は冷凍保存をしてください。

【作業するうえでの注意事項】 

唐辛子を扱うときには、使い捨てのビニール手袋をしてください。
素手で扱うとピリピリとしてきます。傷があるとかなりの痛さになりますので気を付けてください。

ラベンダー精油抽出

2023/07/15

 この辺りでは梅雨前にラベンダーを剪定をしてあげないと、蒸れて株が傷んでしまいますので、本格的な梅雨と夏が来る前に開花したラベンダーを剪定を兼ねて刈りました。

刈り取った花で水蒸気蒸留法という方法で抽出します。

蒸すことによりオイル成分と一緒になった蒸気を冷却してオイルと蒸留水に分け採取します。

マロウティー作り

2023/07/07

マロウの花が満開でしたのでマロウティーを作りました。
色がレモンを入れるとブルーからピンクへ変化をするので、変化を楽しむハーブティーです。
味はほんのりする程度なのでレモンを入れると酸味が効いて美味しくなります。
古くからハーブとして利用されており、マロウの葉や花には粘液質があり、炎症保護、去痰作用などがあります。 
  • いただきます!!!

梅ジャム作り

2023/06/12

梅の実が完熟になり木から落ち始めました。その梅の実を拾いジャムを作りました。
黄色くなった完熟ウメは柔らかいので、簡単に煮詰められます。拾った梅を良く洗い鍋に入れ火にかける。
煮詰まると水分がかなり出てくるのでお玉ですくい取っておく。
煮崩れると種が果肉から離れやすくなります。一晩置いて冷ましてから、ザルで濾して種をとる。砂糖を入れてなべ底が焦げないようにヘラでかき混ぜながら煮詰めて出来上がり。
出来上がった上澄み液はジュースや料理に使える。酸っぱいのでお好みで砂糖を加える。
ジャムは甘い香りがしてアンズジャムに近い味がします。

東京都薬用植物園へ見学へ行きました

2023/05/11

 ゴールデンウィーク中に東京都薬用植物園へケシの特別講座を受けに行きました。
厳重に施錠されている金網の向こうにケシ花は咲いており、講義をしていただきました。
園芸品種のケシより背が高く大型で、花の姿は他のケシのようにはかなげでした。
医療用のケシは麻薬の原料にもなるため栽培は日本では禁止されており、厚生労働大臣の許可が必要です。
日本で園芸用に許可されているものは、アイスランドポピー、オリエンタルポピー、シャーレ—ポピーなどです。
今が一番花が咲いている時期ということで、園内では他にも花が沢山咲いました。
東邦の薬草園には無い植物もあり、栽培方法なども参考になるものも多くありました。

芝刈り機始動開始

2023/04/26

テントウムシの芝刈り テントウムシの芝刈り
 春になり芝刈り機(テントウムシ君)が始動開始しました。芝が生え始め忙しく働いてくれる。緑の芝に赤いナナホシテントウ柄の愛らしい模様で、学生達もつい見入ってしまうほどのかわいらしさ。
一見草刈りをしていないように見えますが、毎日動くことで芝を刈ってくれています。
持ち上げたり石や枝などの障害物があると、動かなくなってしまいます。
暖かく見守ってください。

飛び石の据付をしました

2023/03/30

校内にある稲荷神社の前の飛び石の敷き直しをました。飛び石は芝の上に置いただけなので、歩くとぐらぐらと不安定でした。石の形に芝を剥いで砂を入れ据え付けました。
ぐらつきがなくなり歩きやすくなりました。

ハナズオウ

2023/3/30

スタッフがあまりに見事の咲いているハナズオウを撮影している様子。この場所には他に立派なソメイヨシノが咲いていましたが、それを彩るかのように低木ながら見事に咲いてくれた。
ハナズオウは中国原産で17世紀末に渡来。
花の色が、同じマメ科で属の違う「スオウ(Biancaea sappan)」で染めた赤紫色に似ていることから「ハナズオウ(Cercis chinensis)」と名付けられた。

薬草園看板が設置されました

2023/03/23

 薬草園の看板が設置されました。

モニュメントの外側を囲むレンガの薬草園側にあります。

キジバト営巣

2023/03/14

 薬草園には、植物以外にも鳥や虫たちが生息しており、理学部の学生が研究で昆虫などを観察することもあります。
 
キジバトが巣を作り卵を産みました。同じハトだと思っている人も多いと思いますが、公園などにいるのはドバトです。
雛が巣立つまで、約1月~1月半ほどかかるそうです。
 
キジバトが巣を作るので枝をくれと催促され枝をあげていたら、巣の場所を教えてくれた。無事育ってほしい。(談:スタッフK)

オオウラゴボウ

2023/03/10

 普通のゴボウは約半年で収穫するが、このゴボウは収穫までに約2年かかる。2年目には空洞ができ、見た目には食べられそうにないが食べてみると意外と美味しい。
 
成田山新勝寺の精進料理によるお接待で使われている。アク抜きと味付けの煮込みと寝かしで、二日はかかるという。
今回初めての調理でしたので二日もかかるとは知らず、5時間しか煮込まなかったので、少し繊維が固かったですがゴボウ独特の匂いがして美味しかった。

薬木園の木道入り口に看板を設置しました

2023/03/06

看板の制作
3月になり、花が春の訪れを告げてくれています。
例年になく気温が高い日が続きそうなので花の開花は早まっているようです。
 
先日、薬木園の木道入り口に立て看板を設置しました。
雨が降ると、滑りやすくなりますので注意喚起の看板です。
木道を歩く際にはご注意ください。
 

お問い合わせ先

東邦大学薬学部付属
薬用植物園

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL:047-472-1349


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