ウンシュウミカン
中国から渡来し、その後日本で改良されたミカンの品種で、日本の中部~暖地で広く栽培されている常緑低木です。樹高は3mほど、枝には刺はありません。葉は互生、長さは10cmくらいで、卵状楕円形で、縁には浅い鋸歯があります。ミカン科の仲間には葉柄に翼がありますが、ウンシュウミカンには翼はありません。花期は5~6月で、枝先や葉腋に3cmほどの芳香のある5弁の白い花をつけます。果実は7~8cmの偏球形で10月頃から色づきます。果皮は薄く多汁です。
ウンシュウミカンの原産地は鹿児島県とされていますが、400年程前に鹿児島県に伝わった種から偶然に出来たそうです。鹿児島県長島にあった古木が、昭和11年に樹齢およそ300年と推定されたことを、江戸時代の古文書と照合、実地で調査した結果ウンシュウミカンは日本原産とされました。「温州」とは、中国のミカンの産地の地名です。中国には同じ品種がないため原産地を鹿児島とされています。
ウンシュウミカンの原産地は鹿児島県とされていますが、400年程前に鹿児島県に伝わった種から偶然に出来たそうです。鹿児島県長島にあった古木が、昭和11年に樹齢およそ300年と推定されたことを、江戸時代の古文書と照合、実地で調査した結果ウンシュウミカンは日本原産とされました。「温州」とは、中国のミカンの産地の地名です。中国には同じ品種がないため原産地を鹿児島とされています。
学名
Citrus unshiu
科名
ミカン科
生薬名
陳皮(チンピ)⇒外果皮
枳実(キジツ)⇒青い果実。枳殻(きこく)
枳実(キジツ)⇒青い果実。枳殻(きこく)
漢方
香蘇散(こうそさん)、平胃散(へいいさん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など48処方に配合されています。
利用部位
果実、外果皮
利用法
果実は生食
外果皮⇒
晩秋、採種し、日干しします→陳皮。
未熟な果実はそのまま輪切りにして乾燥します→枳実、枳殻。
外果皮⇒
晩秋、採種し、日干しします→陳皮。
未熟な果実はそのまま輪切りにして乾燥します→枳実、枳殻。
効能
芳香性健胃剤、風邪薬、去痰剤、鎮咳剤として、食欲不振、吐き気、喉の炎症に用いられています。
咳止め。風邪に⇒陳皮5gに砂糖をお好みで加えて熱湯を注ぎ、熱いうちに飲用。
健胃に⇒陳皮5gにおろし生姜少々加え、熱湯を注ぎ、熱いうちに飲用。
陳皮⇒七味唐辛子に。
咳止め。風邪に⇒陳皮5gに砂糖をお好みで加えて熱湯を注ぎ、熱いうちに飲用。
健胃に⇒陳皮5gにおろし生姜少々加え、熱湯を注ぎ、熱いうちに飲用。
陳皮⇒七味唐辛子に。
成分
果皮には精油のd-リモネン、γ-テルピネン。