ワレモコウ
日本各地の山野に生える多年草です。根茎は肥厚して短く横臥しています。全株無毛で、茎は直立し高さは30~1500cmになり、上部で少し分枝します。葉は互生、有柄の奇数羽状複葉で、小葉は2~6対、長さは2.5~5cmの長楕円形で先は鈍く縁には歯牙状の鋸歯、葉状の托葉があります。花期は8~10月で、枝先に暗紅紫色の直立した楕円状の花穂をつけ、先端から咲きます。別名は「だんごばな」といいますが、花弁のない小さな花がまとまって咲く様が団子のように見えるからでしょう。秋の野草として生け花、茶花などによく使われます。春先の若芽は茹でてお浸しで食べられます。
学名
Sanguisorba officinalis
科名
バラ科
生薬名
地楡(チユ)
利用部位
根茎⇒11月頃根茎を掘りあげ、ひげ根を除いて水洗いしてから、日干しします。
若芽、若葉⇒二つ折りに合わさってでる羽状複葉の若葉は姿揚げに。柔らかい若葉を摘んで塩ゆでし、お浸し、バター炒めなどで。
花穂⇒暗紅色の花穂を摘み、2.5~3倍のホワイトリカーに漬けると、帯褐紫色のリキュールができます。
若芽、若葉⇒二つ折りに合わさってでる羽状複葉の若葉は姿揚げに。柔らかい若葉を摘んで塩ゆでし、お浸し、バター炒めなどで。
花穂⇒暗紅色の花穂を摘み、2.5~3倍のホワイトリカーに漬けると、帯褐紫色のリキュールができます。
利用法
下痢止め、止血に⇒1日量5~10gの地楡に、水300mlを加え半量になるまで煎じて3回に分けて服用します。この煎液は火傷、湿疹、皮膚炎等にも外用できます。
打撲や捻挫⇒生の根茎をすり潰して塗布します。
打撲や捻挫⇒生の根茎をすり潰して塗布します。
効能
収斂、止血の薬効があり、止血薬として吐血、喀血、血便、月経過多に用いられます。火傷や湿疹、皮膚炎、創傷に外用されます。
成分
タンニン、サポニン。