水澤玲子 「ESTマーカーを用いたヤマザクラの遺伝的多様性解析」
日本各地から野生の山桜の葉を取ってきて、遺伝的多様性を調べます。 個々のヤマザクラの遺伝子型を知るためには、分子マーカーと呼ばれるものを使います。 生物のゲノム上には、個体によって塩基数や配列に違いがある領域と、個体による違いのない領域があります。個体によって違いがある領域は、ゲノム上の目印として使うことができ、これを分子マーカーと呼びます。 この研究で、各地の山桜が本来もっている遺伝的構造がわかれば、もともとその地域にはない遺伝子型を持つ山桜を、うっかり植栽してしまうといったことを未然に防ぐことができます。
2006年度
- 阿部晴恵 「三宅島の噴火がヤブツバキの繁殖成功をめぐる生物間相互作用に与える影響」
- 栗山武夫 「オカダトカゲの色彩パタンの地理的変異」
- 臼田隼人 「都市河川における河川改修工事がカメ類に与える影響」
- 真山春菜 「無尾両生類における跳躍能力の温度依存性」
- 鈴木俊貴 「カラ類混群内での異種間音声コミュニケーション」
- 高橋洋生 「餌の種類に対応して使い分けられるカメレオンの採餌戦術」
- 庭野 裕 「房総丘陵におけるアカガエル類2種の繁殖生態と個体群動態」
- 一條さくら「徳島県伊島におけるニホンヒキガエルの生態」
- 植松いのり「謎のアリグモの正体をさぐる」
- 五味真人 「千葉県君津市福野周辺の水生昆虫相調査と水生昆虫類の高温耐性」
- 舘野光輝 「ヒヨドリの繁殖期の餌資源・巣材資源」
- 仲條竜太 「垂直円網を張るクモ類の占座姿勢に重力が及ぼす影響」
- 深沢 悟 「千葉県白井市梨園におけるハチ類相」
- 松尾梨加 「アライグマ・ハクビシンの食性調査」
- 水澤玲子 「ESTマーカーを用いたヤマザクラの遺伝的多様性解析」