真山春菜 「無尾両生類における跳躍能力の温度依存性」
無尾両生類(カエル類)にとって、「跳躍」は主要に用いられる移動手段のひとつである。無尾両生類は種ごとに多様な行動・生態が知られており、その共通の移動手段である、跳躍能力の種間差は、非常に興味深いものである。また、外温性動物である無尾両生類の体温は、周辺環境の温度によって左右され、運動能力はその影響を大きく受けている。したがって、無尾両生類の跳躍能力について議論する上で、温度に着目することは、必要不可欠である。そこで、関東地方に生息する無尾両生類4科8種について、跳躍距離と体温との関係を調査し、種ごとの特徴を明らかにした。
2006年度
- 阿部晴恵 「三宅島の噴火がヤブツバキの繁殖成功をめぐる生物間相互作用に与える影響」
- 栗山武夫 「オカダトカゲの色彩パタンの地理的変異」
- 臼田隼人 「都市河川における河川改修工事がカメ類に与える影響」
- 真山春菜 「無尾両生類における跳躍能力の温度依存性」
- 鈴木俊貴 「カラ類混群内での異種間音声コミュニケーション」
- 高橋洋生 「餌の種類に対応して使い分けられるカメレオンの採餌戦術」
- 庭野 裕 「房総丘陵におけるアカガエル類2種の繁殖生態と個体群動態」
- 一條さくら「徳島県伊島におけるニホンヒキガエルの生態」
- 植松いのり「謎のアリグモの正体をさぐる」
- 五味真人 「千葉県君津市福野周辺の水生昆虫相調査と水生昆虫類の高温耐性」
- 舘野光輝 「ヒヨドリの繁殖期の餌資源・巣材資源」
- 仲條竜太 「垂直円網を張るクモ類の占座姿勢に重力が及ぼす影響」
- 深沢 悟 「千葉県白井市梨園におけるハチ類相」
- 松尾梨加 「アライグマ・ハクビシンの食性調査」
- 水澤玲子 「ESTマーカーを用いたヤマザクラの遺伝的多様性解析」