中西亜耶 「キシノウエトタテグモの個体群存続可能性分析」
キシノウエトタテグモは地面に穴を掘り、入り口に片開きの扉をつけた巣を作る地中性のクモです。千葉県レッドデータブックではBランク(要保護生物)とされていますが、東邦大学構内には比較的多く生息しています。本種の絶滅リスクを評価し、具体的な保全対策を講じるため、個体群存続可能性分析を行うことを目的として修士課程の研究を行っています。
調査地:東邦大学習志野キャンパス構内です。学校の中で地べたに這いつくばって調査している人がいたら十中八九私です。
中西亜耶
- 日本蜘蛛学会会員
- 東京蜘蛛談話会会員
- 財団法人中董奨学会2008-2009年度給与奨学生
略歴
- 市川市立市川小学校卒業
- 明星学園中学校卒業
- 北豊島高等学校卒業
- 東邦大学理学部生物学科卒業
業績
査読なし、筆頭著者のみ
- 中西亜耶・仲條竜太.2007.徳島県伊島のクモII.KISHIDAIA,93:68-71.
- 中西亜耶.2008.日本蜘蛛学会第40回大会学会日記.遊絲,23:1-5.
- 中西亜耶.2009.千葉県立中央博物館 クモ・蜘蛛・くも—8本足の糸つむぎ職人— 感想文.遊絲,24(印刷中).
発表等
- 中西亜耶 ダストマーキング法のクモへの応用.2007.4.15.東京蜘蛛談話会例会、東京環境工科専門学校、東京都渋谷区
- 中西亜耶 キシノウエトタテグモの仔グモの分散.2007.11.25.東京蜘蛛談話会例会、東京環境工科専門学校、東京都渋谷区
- 中西亜耶 利島日記~伊豆諸島利島のご案内~.2008.4.20.東京蜘蛛談話会例会、東京環境工科専門学校、東京都渋谷区
- 中西亜耶・長谷川雅美 キシノウエトタテグモの標識と仔グモの分散の一例.2008.8.23.日本蜘蛛学会第40回大会、追手門学院大阪城スクエア、大阪市中央区
- 中西亜耶 野外におけるキシノウエトタテグモの生態 -8ヶ月の追跡的調査を終えて-.2008.11.30.東京蜘蛛談話会例会、東京環境工科専門学校、東京都渋谷区
- 中西亜耶・長谷川雅美 東邦大学習志野キャンパスにおけるキシノウエトタテグモの分布と初期分散の一例((改題)キシノウエトタテグモの仔グモの初期分散).2009.3.19.第56回日本生態学会大会、岩手県立大学、岩手県岩手郡滝沢村
- 中西亜耶 トタテの穴の中 ~キシノウエトタテグモの巣穴で見つけた生き物.2009.4.26.東京蜘蛛談話会例会、東京環境工科専門学校、東京都渋谷区
- 柊雅実・中西亜耶・仲條竜太.2008.まぬけなオカダトカゲ. Movie Archives of Animal Behavior Data No.: momo081114pl02b (http://www.momo-p.com/showdetail.php?movieid=momo081114pl02b))
メッセージ
可愛いかわいいキシノウエトタテグモに魅せられて、学校内の各所で毎月約一週間、連日何時間も地べたに這いつくばり続ける調査をしています。ずっとしゃがみっ放しの調査なので、調査期間中は足腰が痛くてたまりません。肩もかなり凝ります。蚊にもかなりやられます。でもクモとラブラブでウハウハなんです。
研究室グラフにAという名前でちょくちょく写真を載せているので、よければ見てやってください。
2008年度
- 栗山武夫 「オカダトカゲの色彩パターンの進化」
- 武田広子 「コウノトリの採食行動」
- 五味真人 「トンボ類幼虫の高温耐性」
- 仲條竜太 「同地域に生息する5種のハシリグモの生活史」
- 深澤 悟 「伊豆諸島の筒営巣性ハチ類の群集構造」
- 水澤玲子 「伊豆諸島に自生するクサギ属2種の訪花昆虫と花形態の関係」
- 竹田祐輝 「クツワムシの高温耐性と都市部への進出」
- 中西亜耶 「キシノウエトタテグモの個体群存続可能性分析」
- 藤田 薫 「伊豆諸島とその周辺本土におけるヤマガラの集団構造」
- 小賀野大一 「淡水性カメ類の教材化」
- 藤原加苗 「無尾両生類の毒性の有無と食性の関係(仮)」
- 柿本恵里那 「水生ボタルにおける生息地環境評価性」
- 斎藤知毅 「サシバが営巣場所を決定する要因について」
- 嶋岡秀幸 「セミ類の分布と温度環境について」
- 鈴木万梨恵 「体温調節はナミテントウの斑紋に依存するか?」