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伊藤珠実 「ナナフシモドキの食草選択について」

 植食性昆虫の食草の好みは以前の摂食経験に影響を受けることがあり、植食性昆虫‐寄主植物の関係は固定されたものではなく、変動し得ることが知られている。植食性昆虫がある寄主植物を摂食した後では、寄主として利用できる他の植物よりその植物を好むようになる現象がいくつかの昆虫で明らかになっている。
 ナナフシモドキは木の枝のような形態をした昆虫であり、さまざまな植物を摂食する。単為生殖を行うナナフシ類は、遺伝的に同一な個体を容易に実験に用いることができるため、研究材料として適している。本研究では、①成虫期の食草の好みは、幼虫期の摂食経験に影響されるか②食草の好みは、どの程度遺伝的に決定されているかを明らかにすることを目的とし、飼育実験を行う。

 

ナナフシモドキの顔写真    
ナナフシモドキの顔写真    
エノキを食べるナナフシモドキ
エノキを食べるナナフシモドキ