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筒井優 「里山の景観要因が及ぼすクモの多様性、個体数への影響」

里山には人と自然とが調和したさまざまな自然が存在する。これらは生物多様性を増加させる重要な要因である。しかし近年、土地利用形態の変化によってこれらの自然が減少しつつあり、景観構造が変化することで生物多様性に影響を与える可能性がある。そこで、陸上生態系で最も数の多い小型捕食者であるクモを対象にし、水田周辺の草地に生息するクモへの景観要因の影響を明らかにしたい。クモは生物指標として高い価値があると考えられており、どのような景観が生物多様性を維持、増加させるのかということを予測できるのではないだろうか。また、クモは農業害虫を捕食してくれる生物であり、農業において重要な生態系サービスを提供しているので、本研究は、どのような景観要素がクモの多様性を増加させるかを考察することで農業への貢献につながる。