本間 李花
「尾の自切がトカゲの生存率に与える影響」
被食者が捕食を回避する方法のひとつに,自切(autotomy)がある.自切とは体の一部を切断して捕食者の注意を逸らす対捕食者戦略の1つで,脊椎動物では尾の自切が数多く観察・研究されている.それらの研究は尾の損失の直接的な不利益を追究するため,研究室内で実験群と対照群を同条件で飼育している場合が多い.私は,野外における実証実験により,尾の損失がトカゲの生存率にどのように影響するのか研究している.
2016年度
- 小林 篤「乗鞍岳に生息するライチョウの個体群研究と保全に向けた取り組み」
- 加賀山 翔一「日本広域に分布する淡水性カメ類の個体群研究と保護管理への取り組み」
- 伊勢崎 泰「侵略的外来種アメリカザリガニはオニヤンマ幼虫の分布と密度をどのように制限しているか -野外調査と室内実験による解明-」
- 大竹 海也「ニホンイシガメの陸上環境利用」
- 下藤 章「甲羅の年輪を用いた淡水生カメ類の成長解析」
- 鈴木 翔「被食者の視覚的捕食者認知が捕食者の色彩パタン多様化に及ぼす進化的相互作用 -トカゲ目爬虫類の種間・種内島嶼個体群間の比較-」
- 吉田 和哉「集団遺伝学的解析によるアライグマ Procyon lotor の侵入および分布拡大過程の推定」
- 宍倉 慎一朗「ニホンイシガメとクサガメの交雑に関する研究」
- 鈴木 広美「印旛沼流域における特定外来生物ナガエツルノゲイトウの生育環境の把握と洪水リスクの評価」
- 廣瀨 未来「房総半島南部におけるアライグマの行動圏・土地利用特性」
- 飯島 大智「乗鞍山における鳥類の標高分布」
- 斉藤 綾香「三宅島におけるアオウミガメの分布予測」
- 本間 李花「尾の自切がトカゲの生存率に与える影響」
- 松尾 野武彰「 インドネシアにおける移民政策および全土の環境情報に関するデータベース構築」
- 宮崎 未来良 「アカミミガメの生成熟と生長量の関係」
- 武田 広子「コウノトリ(Ciconia boyciana)の採食生態」
- 藤田 薫「伊豆諸島とその周辺本土におけるヤマガラの集団構造」「キブシをめぐる生物間相互作用」
- 村上 新 「シマヘビにおけるストライプパタンの個体発生—色素細胞の観察」