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東邦大学理学部
生物学科
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村本哲哉

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お知らせ(2021/5/27)

 

新たなCRISPR/Cas9技術を構築しました

一般的に用いられているゲノム編集技術のCRISPR/Cas9では、ゲノム中にグアニン(G)が2個連続した部分しか標的にすることが出来ませんでした。今回、その制限が緩和された改良型Cas9を用いることで、バイオメディカルのモデル生物である細胞性粘菌において、ほぼすべてのゲノム領域を高効率に改変できるようになりました。目的箇所を希望の配列に書き換えることで、バイオメディカルの研究へ貢献すると期待されます。

Cas9バリアントのSpRYやCas9-NGの有用性:

(論文情報)
Knock-in and precise nucleotide substitution using near-PAMless engineered Cas9 variants in Dictyostelium discoideum.
Asano Y, Yamashita K, Hasegawa A, Ogasawara T, Iriki H, Muramoto T
Scientific Reports. 11, 11163. 2021.

論文はこちらから入手できます

 この論文で紹介されているCRISPR/Cas9ベクターは、リソースセンターのNBRP Nenkinに寄託しています。必要な方は、NBRP Nenkinにリクエストをしてください。

NBRP Nenkin(ストックセンター)