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東邦大学理学部
生物分子科学科
塚田研究室

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
習志野学事部入試広報課
TEL 047-472-0666

東邦大学理学部 生物分子科学科 塚田研究室

シン・ウナギ学

 「ウナギから臨床研究へ(Eel-to-Bedside)」をテーマにした究極のトランスレーショナル研究


ウナギは、ミステリアスで、絶滅危惧種で、そして、おいしい魚です。これまで数多くの研究者たちがウナギに魅了され、その謎の解明に挑戦してきました。哲学者のアリストテレスも心理学者のフロイドもウナギの研究をしていました。しかし、魚類の中でも警戒心が強く、海では深海魚になるため、まだまだ研究が進んでおらず、アリストテレスの時代から2000年以上経った現在もウナギの謎は完全にはわかっていません。

私もそのウナギに魅力された研究者の一人です。もちろん、ウナギの生態にも興味がありますが、私が着目しているのは、ウナギの特殊な生理機能です。ウナギは、血清中に毒があり、1年以上の絶食に耐え、淡水から海水への産卵回遊時には、淡水魚から深海魚への変態を行う極めてユニークな魚です。私はウナギの面白い生理機能を研究して医療に役立てる「シン・ウナギ学」を東邦大学で行っています。もちろん、この研究は世界でオンリーワンの研究室です。皆様も是非私と一緒にウナギの研究をしましょう!

 

Eテレ「ヴィランの言い分」に出演

特集「隠れヴィランを暴け!」でウナギ血清毒について解説

本放送
8月17日(土)10:00〜10:59

再放送
8月25日(日)14:30〜15:29
(沖縄県では放送無し)

再々放送
9月21日(土)15:30〜16:29
 

Eテレ「ヴィランの言い分」ホームページ

第38回日本下垂体学術集会で最優秀発表賞を受賞

2024年8月25日

 沖西さんは塚田研究室に所属し、ニホンウナギの内分泌による神経調節機構を調べています。今回は、「ニホンウナギ下垂体ホルモンの多重染色と3次元イメージング」というタイトルで口頭発表をしました。具体的には、本学医学部の恒岡洋右准教授が開発した短鎖ヘアピンDNAを用いたin situ hybridization chain reaction法LED消光装置(TiYO)を組み合わせ、ニホンウナギの下垂体に発現する6種類のホルモン遺伝子を同時検出する方法論についての発表です。この多重mRNA検出法により、これまでわからなかった下垂体内の細胞分布を3次元的で捉えることができ、下垂体内の細胞間相互作用や内分泌制御機構の解明のツールとしてこの分野に大きく寄与することが期待されます。

本学術集会では、沖西さんの多角的な研究手法やプレゼンテーション能力が評価され、最優秀発表賞の受賞に至りました。現在、沖西さんと本プロジェクトに関わった卒業研究生ら(宮原さん、渡邊さん)ともに国際雑誌の投稿に向け準備を進めています。

千葉市動物公園で一般向けウナギセミナーをやります

予約不要!

第3回 特殊能力のスペシャリスト?!ウナギのからだのしくみについて

  • 日程
    2024年11月10日(日)
  • 講師
    生物分子科学科 准教授 塚田岳大
講演内容
ウナギは、深海で生まれて川で育ち、産卵のため深海魚となって海に戻るとてもふしぎな魚です。この長い旅をするために、ウナギはいろいろな特殊能力を持っています。この講演では、ウナギのからだのしくみや、ふしぎな能力について紹介します

大学院生募集

大学院生を募集しています。興味のある方はメールでご連絡下さい。

takehirotsukada(アットマーク)sci.toho-u.ac.jp

博士前期課程 入試情報

博士後期課程 入試情報

お知らせ

2024年8月 加納・塚田:函館市で行われた「第48回日本比較内分泌学会大会」でポスター発表を行いました!発表タイトルは「ニホンウナギの視床下部と下垂体に発現する2種のグレリン受容体の解析」です。大変盛況でした!
2024年8月 沖西・塚田:倉敷市で行われた「第38回日本下垂体研究会学術集会」(2024年8月23日~25日、岡山県)で、生物分子科学専攻の沖西凌さん(M1)が優秀発表賞を受賞しました。発表タイトルは「ニホンウナギ下垂体ホルモンの多重染色と3次元イメージング」です。反響が大きかったです!
2024年8月 Eテレ「ヴィランの言い分」に出演しました
2024年8月 塚田:私達の研究成果が国際誌Journal of Reproduction and Developmentに掲載されました(論文タイトル:Three-dimensional cell culture using CD9-positive cells isolated from marginal cell layer of intermediate lobe sustains in vivo-like primary niche environment.)。本研究は杏林大学、帝京大学、神奈川大学、自治医科大学との共同研究です。
2024年8月 塚田:私達の研究成果が国際誌Endocrinologyに掲載されました(論文タイトル:Primary cilia are required for cell-type determination and angiogenesis in the pituitary development.)。本研究は東京慈恵会医科大学、帝京大学、東邦大学医学部との共同研究です。