中高理科(化学)授業に役立つ研修会

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第9回 中高理科(化学)授業に役立つ研修会

・公益社団法人日本化学会共催(認可番号1-01296)で, 『化学と教育』(6月号)・『化学と工業』(7月号)・日本化学会HPでも詳細をお知らせしています。
また, 本研修会は, 公益財団法人東京応化科学技術振興財団の第18回「科学教育の普及・啓発助成」を受けております。
・独立行政法人 教職員支援機構(NITS)「新たな教師の学びに向けた学習コンテンツ」の新検索システムに公開されております。

参加形態

「現地参加」または「オンライン参加(後日URL配信)」
ただし, 「現地参加」を選択された皆様にも後日URLを配信し, 講演・実験研修の内容を繰り返し視聴いただけます。

対象

中学校理科教員, 高等学校理科教員, 中等教育学校理科教員, 高等専門学校教員, 理科教員志望学生(大学3年生以上)

日時

2023年8月11日(金, 祝日)09:30 - 13:00
09:30-09:35 開会式:
1)挨拶 
2)講師紹介, 諸連絡
09:35-10:35 講演
10:45-12:45 実験研修
12:50-13:00 閉会式

場所

東邦大学習志野キャンパス(千葉県船橋市三山2-2-1)
理学部Ⅴ号館5301他

内容

1)講演

「米国におけるインクルーシブ教育と化学カリキュラムに必要なDiversity (多様性),Equity(公平性)Inclusion(包括性)」
コロラド州立大学理学部化学科 准教授 中村 晶子 先生

日本では「インクルーシブ教育≒特別支援教育」ではないだろうか。インクルーシブ教育とは教育現場に「差別をなくすこと」を目標とする教育理念。例えば、microaggression(自覚のない差別)やimplicit bias (無意識の偏見)とは何か? それらの生徒に対する影響等をお話しいただく。また、中村先生はSDGs の授業の一環として、Diversity(ダイバーシティ、多様性)、Equity(エクイティ、公平性)Inclusion(インクルージョン、包括性)(これらをまとめてDEI(ディー・イー・アイ))を化学授業に取り入れている。生徒対象のDEI 認識の向上を目的とした活動を紹介いただく。

2)実験研修

「どのように生徒に研究指導をすることが必要か」
東京都立小石川中等教育学校 部活動指導員(元都立高校教諭) 土屋 徹 先生

【PPを使って説明(約30分間)】

1.「研究の基礎トレーニング」

ペットパレットの基礎トレ実験と「図説の旅」:東京都立小石川中等教育学校における基礎トレーニングで活用している実験と指導方法の紹介。

2.「いろいろな金属樹つくりの実験」

幅広い偏差値の生徒の研究指導内容が含まれる実験の紹介。
※葛西工業高校、小松川高校、小石川中等教育学校の金属樹の研究について。

3.「生徒の研究の紹介」

銅の色を自由自在に変えるーメッキと酸化皮膜によるアプローチの実験ー
小石川中等教育学校中学3 年生の学生科学賞(文部科学大臣賞)作品の紹介。

【参加者に実験をしていただく実習(約90分間)】

4.金属の反応を調べる実験、金属樹つくりの実験をやってみよう。

実験1)イオン化傾向大小から反応を調べる
※ペットパレットを使う、金属片(Mg,Zn,Fe,Cu)と希塩酸の反応を比較する実験を準備。

実験2)金属間の電子移動を調べる(平面的に金属樹をつくり、フィルム化する)
※金属片(Zn,Fe,Sn,Cu)と塩化銅(Ⅱ)溶液の反応と、金属片(Zn,Fe,Sn,Cu)と銅(Ⅱ)錯イオンの反応の比較する実験を準備。

実験3)金樹、銀樹、銅樹のカードをつくり、お持ち帰りいただくことを考えております。

参加費

無料

持ち物

・白衣・実験用メガネ
(実験用メガネをお持ちでない場合, こちらでお貸しいたします。その旨, お知らせください。)

参加申込方法

下記「申込フォーム」から申し込みください。
(「現地参加」は定員の40名となりましたので締め切りました。なお、「オンライン参加」は引き続き申込可能です。)

実験映像収録の様子(2023年6月11日)
実験映像収録の様子 (実験研修講師:土屋徹先生)
実験研修の中から (短冊形スズ樹の栞)

他の研修会はこちら

お問い合わせ・連絡先

東邦大学
理学部教養科教育学教室
大学院理学研究科化学専攻
化学教育学教室


〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
TEL: 047-472-1521(今井研究室)
E-mail:izuimai@c.sci.toho-u.ac.jp