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東邦大学理学部
化学科
地球化学教室

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山口 耕生准教授

当研究室では、微量元素の無機地球化学と、鉄・硫黄・炭素・窒素・酸素の安定同位体の生物地球化学を展開するラボを再構築すべく、リノベーションが完了したばかりです。微量元素分析用試料前処理のための、クリーンルームを設置しました。今後この研究室で展開する研究は、以下を含みます。
  1. 地球史46億年を通じた地球システム進化に関する地球化学的研究
  2. 微生物生命圏の起源と進化に関する地球化学的研究・熱水実験研究
  3. 地球の大気、海洋、大陸の進化に関する地球化学的研究と数値モデル
  4. 海洋/湖底の堆積物を用いた地球表層環境変動に関する地球化学的研究
  5. 海水、河川、湖沼水、温泉水の溶存化学種の挙動に関する地球化学的研究
  6. 有害重金属等の濃集による土壌/地下水の汚染に関する環境地球化学的研究
上記の(1)~(3)は、初期地球に関連したものです。オーストラリア北西部のピルバラ地域で行った国際陸上掘削計画である Archean Biosphere Drilling Project (ABDP) や Dixon Island - Cleaverville Drilling Project (DXCL-DP) で得られた各種試料、特に有機物(当時の微生物生命活動の名残り!)に富む黒色頁岩に含まれる生体必須元素に着目して、研究を展開します。
上記の(4)~(6)は、現世の地球に関連したも環境地球化学・古環境学です。白亜紀以降の比較的最近の地質時代も対象に含みます。統合国際深海掘削計画(IODP)等の国際共同研究で得られた海底堆積物や、独自のフィールドワークにより採取した試料を研究対象とします。IODPに関しては、将来、しっかり勉強をした大学院学生から乗船研究者が出て欲しいと願っています。
学部・大学院での研究活動では、学生の興味とアイデアを尊重しつつ、学生が健全な批判的な精神を持って取り組み、重要な問題点を見い出し、その解決方法を編み出し、自分の頭で考えて実行する研究を行えるよう指導します。また、コミュニケーション能力・ディスカッション能力、あるいは英語の能力の涵養も重要と考えており、そのための場として、国内外の学会発表の他、海洋研究開発機構・九州大学・高知大学・東北大学・鹿児島大学・ペンシルヴェニア州立大学・ウィスコンシン大学等の国内外の共同研究先と協力して、研究を行います。