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第5回 先端科学講座 東邦大学

ラムサール条約登録湿地「谷津干潟」の環境保全への取組みと社会創り

風呂田 利夫(東邦大学理学部生命圏環境科学科 教授)

日時:平成21年12月19日(土) 15:00-17:30

場所:東邦大学理学部V号館3階5101,5201教室

参加者:現職教員候補者4名、学生候補者3名

 

講義内容

 三番瀬や谷津干潟など東京湾の干潟の現状について、そこに生息する生物と環境との関係、外来種の生息状況などを紹介し、人間生活と干潟生態系の共生について議論した。

保全生態学とラムサール条約

 保全生態学は、①生活環境を支える生態系と、②生態系の維持と持続可能な利用、③教育や学習の場としての環境という3つで構成されていることを理解した。今回紹介した谷津干潟は1996年に湿地の保全に関する国際条約であるラムサール条約に登録され場所である。かつて谷津干潟を含む東京湾の沿岸のほとんどは干潟であり、干潟は川から供給される土砂によってできた陸地と海洋の境界域で、水分を豊富に含んでいるためにカニ類や貝類といった生物の多く生息する環境である。谷津干潟における保全生態学的な活動として学生実習による生物多様性の解明や観察会による市民の学習などが紹介され、干潟の生物多様性について理解を深めた。