トップページ > 理学部鶴風会 教員懇話会の歴史と現状

理学部鶴風会 教員懇話会の歴史と現状

 
理学部鶴風会 教員懇話会は、東邦大学理学部鶴風会の組織の一つとして、約30年前に発足しました。 東邦大学の卒業生であって、教育に関心のある者の集まりを作ろう。そこには、教育関係者でなくても、科学教育に関心のある、学芸員や自然観察員など、様々な職種の人にも参加してもらおう、という趣旨でした。 教員は常に学び続けなければならない。とくに理科は、科学の進歩にともなって常に変化しているから。 そうして、もう一つ、当時は教職課程を選択する学生も多く教育実習生を受け入れてくれる学校が足りず、卒業生の勤務している学校にお願いする必要性もありました。
そこで、年に1回くらいは、お互いの情報を交換し、より良い授業ができるようにしていこうと考え、OBの中でいろいろな情報や特技をお持ちの方に講師役になっていただき、お互いの技量を高めるための、研修を行いました。 時には、学外から講師を招いて、講演をしていただいたこともあります。 その中には、学習指導要領の改訂の研修、校内暴力で荒れていた時代には、生徒指導の研修、また理科の各分野、物化生地の研修などが含まれていました。 また、教員の世界は、特に情報のネットワークが大事だという思いから、懇親会を設け、お互いの情報交換などもしながら続けてきました。
ところが、先日、千葉県総合教育センターの研修に参加した際、5名の東邦大学生が参加していたのですが、5人とも鶴風会の存在すら知らないということで、今後の理学部鶴風会 教員懇話会のことを考えると、暗澹たる気持ちになりました。 自分が、教員に成り立ての頃は、教職課程に巽先生がおられ、いつでも卒業生の話を聞いてくれる場所があり、卒業生同志の連携もあったかと思います。
しかし、現在卒業生同士(ベテランと若手)のつながりが薄いのではないか、何とかしなくてはという思いに駆られ、教職課程の畑中先生に相談し、「理学部鶴風会 教員懇話会に学生の参加を促してほしい」と依頼しました。 幸い大学も千葉県教育委員会のコアサイエンステイチャー制度に参加することになり、教員と学生との連携強化のために、協力して頂けることになりました。 それは今、大学のキャリア教育の面からも、大事なことだと考えたわけです。 今回その点で、東邦大学キャリアセンターや、青藍会からも理学部鶴風会 教員懇話会に対して、援助をいただくことになりました。 そこで教職を就職先に考えている学生に呼びかけてもらい、教職勉強会(3日間)の真ん中に、「懇話会のOBとの交流会」ができるよう配慮してもらいました。
今後、東邦大学卒業生のネットワークを作って会員の同志の交流を深めていきたいと考えております。