研究オンライン講座

メニュー

2022年12月14日開催 2022年ノーベル賞解説セミナー

※所属・肩書はセミナー当日を基点としています。

ノーベル生理学・医学賞(30分)

 生理学・医学賞の見どころを水野先生に伺いました 
現代人のゲノム分析のみからでは解を得ることの難しい「現生人類の進化の道筋」を、ネアンデルタール人のミトコンドリアゲノム分析から(アフリカ単一起源説が支持されることを)明らかにしました。さらに核ゲノム分析から、私たち現生人類とネアンデルタール人との交雑を明らかにしました。これを契機に、人類の健康と疾病に及ぼす進化史(ネアンデルタール人から受け継いだゲノム情報)の影響を考察する研究が触発されました。
 
講師:東邦大学 医学部法医学講座 助教 水野文月 氏
 

ノーベル物理学賞(30分)

 物理学賞の見どころを関口先生に伺いました 
アインシュタインをはじめとして多くの物理学者を困惑させた量子力学の不思議さ。2022年のノーベル物理学賞は、量子力学が記述するミクロの世界が私たちの直観とはかけ離れたものであることの発見に与えられました。そして、物理概念の根本にも関わるその深遠な発見が、最先端の量子情報科学につながるという面白さ。「何に役に立つの?」と言われることも多い基礎物理学が達成した大偉業をお楽しみください。
 
講師:東邦大学 理学部物理学科 准教授 関口雄一郎 氏

ノーベル化学賞(30分)

 化学賞の研究の見どころを古田先生に伺いました 
クリックケミストリーは,誰でも便利に使えるモノづくりの手法です。生体直交化学に展開することで基礎研究と応用研究が飛躍的に進展しました。私が注目したのは,数十年以上前から知られていた反応を新たな視点で見直して磨き上げ,全く新しいサイエンスを生み出した点です。Sharplessによると,アジド-アルキン環化反応は,クリックケミストリーの“cream of the crop”とのこと。50年後の科学者に,そんな風に言って貰える研究をしたいものです。
講師:東邦大学 理学部生物分子科学科 教授 古田寿昭 氏

お問い合わせ先

東邦大学


■教育・研究支援センター

 E-mail:
 edu-support@jim.toho-u.ac.jp


〒143-8540
東京都大田区大森西5-21-16