活動報告

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習志野市立第一中学校での「研究紹介講座」

2023年12月5日、東邦大学理学部から、3名の先生が習志野市立第一中学校を訪問。2年生7クラスの教室を順に巡って、普段研究室で行っている研究内容について紹介する出張講座を行いました。

第一中学校の皆さんにとっては、大学で行われている研究内容は、専門的で分からない部分もあったと思いますが、熱心にメモをとりながら講座を受けてくれました。

寄生虫と生物多様性/理学部生命圏環境科学科 脇 司 准教授

脇先生による寄生虫の講座では、寄生や寄生虫について理解するところから授業がスタート。世の中の多くの生物には寄生虫がついていること。寄生とは、一方にだけメリットがある関係で、互いにメリットが得られるWin-Winの状態は相利共生と呼ぶことなどを説明。その後、カマキリに寄生するハリガネムシや、食中毒の原因として最近のニュースでも取り上げられているアニサキスなど、具体的な寄生虫とその生活をいくつか紹介しました。

講座内では、脇先生持参の標本で実際の寄生虫をいくつか見られる場面も。アニサキスを見ながら「モヤシみたい」などという声があがっていました。ニュースで知っている実物を手元で見るのは新鮮な体験でした。

脳の老化予防の科学/理学部 生物分子科学科 上田 奈津実 准教授

上田先生は、「どうしたら頭が良くなるのか」という問いから講義をスタート。日々勉強をしている中学生にとっては、大きな関心事です。脳科学的には、勉強の質を上げてテストで高得点を取るのは誰にでもできることだと上田先生は言います。そのヒントは神経伝達物質のコントロールにあると、モチベーションを高く維持する方法を伝授しました。毎日の勉強に関係する話なので、生徒さんたちも熱心に聴き入りつつ、脳科学の世界を少しずつ覗いていきます。 

その後講義は、上田先生が現在研究を進めている神経科学の話へ。マウスを使って老化の鍵になる物質の特定をめざす実験動画を示しながら、認知症の解明と治療につなげるべく行ってきた研究について解説しました。

草原を守る ~地上と地下に目を向けて/理学部 生物学科 下野 綾子 准教授

下野先生が研究しているテーマの一つは、草原です。「草原って、草が生えている広場でしょう?どうして守らなければいけないの?」と思う方は少なくないのではないでしょうか。実は、多くの方がイメージする草原とは、昔ながらの日本の景色ではないのだそうです。ススキなど、日本古来の植物が見られる場所は少なくなり、セイタカアワダチソウなどの外来植物に覆われた場所が増えています。学校の窓からも、手入れされた芝生で覆われた防災公園が見えましたが、あれは先生の言う草原ではないそうです。生徒さんたちも「えー!」と驚きの声をあげていました。

日本に古くからいる植物が少なくなっている理由の一つに、人間が自然に関わる機会が減ってしまっているのが挙げられるといいます。下野先生は、昔話の『ももたろう』を例に挙げて、おじいさんがしていた柴刈りのように、持続可能中達で自然に手を加えてきたからこそ守られてきた自然があったのだと教えてくれました。

大学の研究者を通じて触れる、理数の世界

今回の講座では、大学の研究者が日々行っている「本気」で「マニアック」な研究の実態を紹介させてもらいました。普段の授業とはちょっと違った時間となりましたが、生徒の皆さんのなかに何かしらの発見や驚きがあればうれしいです。本プロジェクトでは、今後も近隣の学校への出張講座を予定しています。多くの中高生に、「理系の道も面白そう!」と思ってもらえるよう引き続き活動を続けます。 

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